日本女子大学附属豊明小学校でのアンコンシャスバイアス授業(5年生)
先日、「日本女子大学附属豊明小学校の5年生」の皆さんを対象に、道徳授業のゲスト講師としてアンコンシャスバイアス授業を担当させていただきました。
▲授業風景(講師:理事 太田博子)
<1回目の授業>
1回目の授業では、「ハッ!」となる体験をもとに、「アンコンシャスバイアスとは何か?」をお伝えしたうえで、いくつかの事例やキーワードをもとに、アンコンシャスバイアス(略して、アンコン)に気づくヒントをお伝えしました。
授業中は、「アンコン、私にもありそうと思った」など、様々な反応がありました。
2週間後の授業に向けての宿題(「アンコン」をさがそう!)を伝えて、1回目の授業は終了!
▼この日は、朝日新聞の取材も入りました
https://www.asahi.com/articles/ASSCM023PSCMUTIL00KM.html
▼豊明小学校のHPでも紹介されました
https://www.jwu.ac.jp/elm/topics/2024/241013-1.html
<2回目の授業>
2回目の授業は、宿題共有からスタート!
宿題:「2週間、私のアンコンを探そう!」
「決めつけ言葉」は、アンコンに気づくヒントになるかもしれないということを伝えたところ、「決めつけ」に、アンコンシャスバイアスがひそんでいることが気づかずにいると、結果として、悲しい気持ちにさせてしまったり、傷ついてしまうのではないか?と、オリジナルで表をつくって、みせてくれた児童の姿もありました(下記写真)
▲休憩時間にみせてもらった表(5年生作成)
「アンコンに気づかなかったから、こんな問題がおきてしまうかもしれない…。でも、アンコンに気づくと、こんないいことがあるように思った!」など、話し合いや、発表などをとおして、いろいろな気づきがあったようです。
授業から2週間後の感想を一部紹介
*アンコンに気づいて挑戦してみよう!と思えたとの声
◆アンコンというものを知って、自分の将来の夢をもっと信じてみようと思いました。
◆私は「無理」だと考えてしまうことがわかった。だからこれからは「チャレンジしてみよう」と自分から自分に言ってみて挑戦することを目標にする。そうすると、もしかしたら自分の新しい所に気づけるかもしれない。自分も知らない特技が見つかるかもしれない。
◆できないと思っていたことに対して「それって自分で思い込んでいたアンコンかも」と思うようになりました。また、太田さんが「自分の力を信じよう」とおっしゃっていたのが心に残ったため、これからは視野を広げて何事にも挑戦してみていきたいなと思いました。
◆いろんな可能性があると思ったら、世界が広くなった気がした。
*自分の意見を言葉にしてみた!などの変化の声
◆自分のアンコンに気づいたことにより、意見をしっかりと言ったり、これはできるかもしれないと前向きに物事に向き合えるようになりました。
◆勇気を出して自分の意見も言うようにしたいと思った。
◆自分の悪いところばかりを見るのはやめようと思いました。
*お友達や家族など相手に対するアンコンに気づいてよかった!の声
◆もしかすると私のアンコンシャスバイアスで人を傷つけてしまっているかもしれないと、少し視野が広がったような気がしました。
◆自分の持っている色眼鏡で日常の出来事を判断することは、時には差別などにつながってしまうこともあるかもしれないので、何か物事を判断する時には冷静な目で客観的にみることも大切だということがわかりました。
◆アンコンを学んでよかったことは、喧嘩が減り、今までの喧嘩はアンコンが原因だったと気づくことができたので、「ごめんね」と謝ることができたことです。
◆アンコンを学んだ後、友達と話す時、私や相手の勝手な思い込みが少なくなり、話が噛み合わなくなったり、喧嘩が起こることが少なくなった。
◆「これってアンコンかな?」と自分で気づけるようになり、苦手な人と話せるようになりました。話してみたら気が合って仲良くなった子もいます。とっても嬉しいです。
◆アンコンに気づかなかったらどんな事が起こるか考えました。ここで、私は授業中、小話を作りました。題名は「思い違いの喧嘩」どんな些細な事でも、思い違いは勿体無いと私は思いました。私は、二回目の授業で確認や印象で決めてはいけない大切さを知りました。私はアンコンを知って友達も増え、喧嘩も少なくなり、いい事がいっぱいで嬉しいです
「アンコンに気づいてよかったこと」や「アンコンに気づいて実際に挑戦してみたこと」、「アンコンに気づいての変化」などの声が、とってもうれしかったです。
アンコンシャスバイアスに気づこうとすることが、皆さんの未来の可能性が大きく広がるきっかけとなることを願っています!!