初!「公立小学校」での授業:アンコンシャスバイアス【1日目】

▲1日目の授業風景

子どもたちへの授業のきっかけ

2020年12月29日。
札幌のある公立小学校の先生から、お手紙をいただいた。

「守屋先生に折り入って、お願いがあります。この春、小学校を卒業する子どもたちへ、アンコンシャスバイアスを伝えていただくわけにはいかないでしょうか?」と、はじまるメッセージには、子どもたちへの思いがあふれていた。

このメッセージを読み終えた瞬間に、守屋はひと言、こう言葉にした。
「これは、ギフトだ」と。

小学校6年生というと、11才~12才。
子どもたちへ、アンコンシャスバイアスを伝えたことはなかったけれど、子どもたちに、伝えたいと心から思い、この「小学校での授業」というギフトを、お引き受けすることにした。

「アンコンシャスバイアスを知って良かったー!!」と、子どもたちに思ってもらいたい。
その先生の思いに突き動かされ、その日から、プロジェクトが始動。その先生には、多大なるご協力をいただきながら、子どもたちに伝わる言葉、伝わる事例、伝わるエピソード、伝わるワークを考え、授業当日を迎えた。

その小学校では初となるオンライン授業!

その小学校では、Chromebookが配布されて初となる「Google meet」を使っての授業とのこと。札幌と東京。授業への参加は全部で4クラス。試行錯誤の結果、子どもたちの様子がわかるようにと、各クラス2台の端末を繋ぐことになった。

はじまる前。
講師をつとめた守屋智敬は、未知の世界に思えて、ド緊張だったという。
はじまる前。
あまりの緊張に、息苦しかった…という。

ただ、一瞬にして、その緊張はとけることになる。
なぜなら、1クラスずつ繋がるごとに、子どもたちの笑顔が飛びこんできたからだ。

・各クラスの画面いっぱいにうつる子どもたちの笑顔
・「よろしくお願いします!」と手をふる子どもたち
・画面の前で、踊ってくれた子どもたち
・折り紙をみせてくれた子ども
・ずっとずっと手を振る子どもたち

元気いっぱいの子どもたちの姿が、画面いっぱいに広がった。

1日目の授業:6時限目14:25~15:10
 「アンコンシャスバイアスって何?」

授業がスタート。
様々なワークに、子どもたちが元気いっぱいに答えてくれる。

「●●と思った人~!」ときくと、手があがる
「これについてどう思う?」と聞くと、こたえてくれる。

インタラクティブに授業が進んでいった。

子どもたちを信じて、色々な話をした。
なかでも、私たちが懸念していたのは、「ステレオタイプ」や、「集団同調性バイアス」の話しは伝わらないかも?ということだった。

でも、それは私たちの思いこみだった。
それこそが、私たちのアンコンシャスバイアスだった。

「それ、あるあるーーー」
「あるよねー」
「うーん、それはあるかも」
「そういうアンコンはある」

次々に、
こんなアンコンがあるかも~と話してくれた。

「子どもたちに伝わるかな?」
 …それこそが、まさに、アンコンだった!

「子どもたちに、伝わるかな?」は、
まさに、大人の、守屋の、私の、私たちのアンコンだった。

最後に、次回までの宿題を発表!
「私のアンコンシャスバイアス」を探してきてね!と伝えて、授業を終えた。

最後の最後まで、手を振り続ける子どもたちに、
最後の最後まで、手を振り続けた守屋。
1日目の授業が終わった。

1日目の授業を終えて…

今回お声がけいただいた先生曰く、
「子どもらは、守屋先生が思うより、アンコンという言葉を使いまわしていますよ」
とのことにホッとした。

来週は、「宿題の共有」からはじまる授業。
今から、子どもたちと繋がる時間が楽しみに!!!

1日目の授業を終えて思うことがある。
それは、子どもたちにアンコンシャスバイアスを伝えるというのは、一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所のあらたなミッションだということ。記念すべき日となった。

後日、ある先生からもらったお手紙

今回企画いただいた先生ではなく、
子どもたちと共に、はじめてアンコンシャスバイアスを学んだある先生から、いただいたお手紙がコチラ。

第1回目の授業直後の感想とのこと。
企画された先生が、写真にとって送ってくださったものだ。
先生にとっても、子どもたちと共に、アンコンシャスバイアスを学ぶことは、気づきあふれた時間だったとのことを、本当にうれしく思うお手紙。

2日目の授業は、来週に!
宿題のペーパーをもとに、みんなが、どんなアンコンシャスバイアスを共有してくれるのかがいまから楽しみです。

*ここに掲載させていただいた写真は、すべて、許諾をいただいての掲載です。
 心よりの感謝とともに。

続き:授業2日目はコチラより

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